こんにちは、
障害者雇用で働く元公務員のアライさんです。
前回は、概略編を書かせていただきましたので、より具体的な内容に入っていこうと思います。
前回概略編：https://syogai-shigoto.com/%e5%85%83%e5%85%ac%e5%8b%99%e5%93%a1%e3%81%8c%e6%96%ad%e8%a8%80%e3%81%99%e3%82%8b%e3%80%80%e5%85%ac%e5%8b%99%e5%93%a1%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%91%e3%81%aa%e3%81%84/
公務員（事務職）の仕事は何がキツいか
公務員といっても様々ですが、ここでは事務職を念頭にお話させていただきます。
公務員の事務は、一言で言うと一般企業と比べて特殊です。
みなさんは事務というと何を思い浮かべるでしょうか？
・楽そう？
・努力しないでも出世できる？
・ExcelやWordさえできれば大丈夫？
はい、確かに当たっている面もあります。
楽な時間ももちろんありますし、
出世も人柄次第では大きくできるかも。
Microsoftのアプリを使う定型業務も多い。
ただ、おそらく一般企業の事務職にない特殊な部分があり、そこがキツい。
それが退職者や自殺者が多い理由の一つなのだと思います。
それを公務員事務の特殊性として挙げてみます。
公務員事務の特殊性
- 日中は国民や地域の住人の対応、関係各省の対応で終わる
- 提示後から自分の仕事がようやくできる
- 議会対応や省庁対応、選挙対応など、大きな仕事が多い
言いたいことは沢山あるのですが、ここでは上の３点についてお話します。
・日中は国民や地域の住人の対応、関係各省の対応で終わる
公務員の事務方は、大体のところは8時30分から17時15分ほどが定時です。
実際には定時の30分ほど前にきて、
無給で掃除や業務の準備、朝会などをします。
8時30分の始業時刻になると、電話が一斉に鳴ります。
地方役所であれば、地元住民が窓口に列をなします。
それが終業時刻、17時15分まで続くのです。
つまり、業務時間中に自分の業務はほぼできません。
窓口・電話・来客・省庁・議会の対応などで精一杯というのが現実です。
私はもうこの時点でキツい。本当にキツかった。
今思い返してもそう思います。
・定時後から自分の仕事がようやくできる
さて、定時後になるとようやく電話は止まり、
住民も去るため、自分の仕事ができるようになります。
自分の仕事ってなんじゃいとなりますが、
・Excelを用いたデータ分析
・広報資料の作成
・議会資料作成
・法令調査
・関係各所への連絡
をはじめ、正直無限にあります。
入った省庁、自治体、部署によるかもしれませんが、
公務員のやることは多い。多すぎる。
マルチタスクが苦手だったり、
体力のない人にはとても続かないでしょう。
私のように……
・議会対応や省庁対応、選挙対応など、大きな仕事が多い
量や種類の多さもキツいポイントではありますが、
職責の重さもなかなかのものです。
なにせ国や自治体の運営の担っているわけですから、
失敗した時のことを考えるとメンタルにきます。
楽観的な人が向いていると言えるでしょう。
生真面目すぎる人は辞めるか死ぬか、
とにかくどんどん自然淘汰されていきます。
だからお偉方になると、サイコパスばかりが残る。
これが公務員の弱肉強食理論です。
楽しかったこと
- 議会や選挙に関われた
- 感謝の言葉をもらう機会も多い
- 奉仕している感覚……？
なんだかんだ、楽しいこともありました。
ビッグなイベントに関わるのはプレッシャーもありますが、
達成感もあります。
感謝の言葉をもらうなど、役に立っている実感がわく場面も少なくはないので、利他精神のある人はキツくてもやりがいを見出せるかもしれません。
つらかったこと
- 理不尽な関係者
- 理不尽な異動
- 理不尽な上司
とにかく全てが理不尽です。これは間違いない。
議員も関係省庁も住民も、みな毛色は違いますが理不尽。
罵声は当然。そこにロジックといった知性は存在しません。
ただただ甘んじて先方のお言葉を受けましょう。
異動はこちらの要望や適性を加味してくれません。
噂では、1パーセントくらいは希望通りに異動できるそうです。
なので意欲的な職員が育たなかったり、離職者が出たりするわけですね。
上司も類に漏れず理不尽。
係長や課長クラスならまだ人間性というモラルがありますが、
それより上の役職になってくると違う生き物だと思った方が賢明です。罵倒はコミュニケーション、パワハラセクハラは挨拶。
上になればなるほど、サイコパスしか生存を許されないからです。
終わりに
ここまで読んでくれてありがとうございました。
厳しいことを沢山書きました。
それでもあなたは公務員になりたいと思いますか？
それでもあなたが公務員を目指す理由はなんですか？
公務員は職種は様々ですが、一様に言えるのはどれも必要で、
意義のある仕事だということです。
ただ、自分がなるとなったらリスクも多い。
あなたの理想とリスクを天秤にかけて、それでも公務員を目指したいと考えるなら、私は全力で応援いたします。
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