こんにちは、
障害者雇用で働く元公務員のアライさんです。
以前、概略編・業務内容編を書かせていただきましたので、
今回は入試について書かせていただこうと思います。
前の回については下記ご参照ください。
前々回概略編:https://syogai-shigoto.com/%e5%85%83%e5%85%ac%e5%8b%99%e5%93%a1%e3%81%8c%e6%96%ad%e8%a8%80%e3%81%99%e3%82%8b%e3%80%80%e5%85%ac%e5%8b%99%e5%93%a1%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%91%e3%81%aa%e3%81%84/
前回業務内容編:https://syogai-shigoto.com/%e5%85%83%e5%85%ac%e5%8b%99%e5%93%a1%e3%81%8c%e6%96%ad%e8%a8%80%e3%81%99%e3%82%8b%e3%80%80%e5%85%ac%e5%8b%99%e5%93%a1%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%91%e3%81%aa%e3%81%84-2/
公務員になるためのステップ
例年4~5月ごろから申し込みが始まります。
郵送での申し込みの場合が多いので、早めに対処しましょう!
(申請書類取り寄せ、提出期限遅れに気を付けましょう)
その後6月ごろから
・筆記試験
・面接試験
・官庁訪問
などのステップを経て、問題なければ合格連絡をいただきます。
その後健康診断を受けて春の入庁を待つ、といった流れです。
筆記試験
受ける官公庁・自治体等によって異なりますが、一般的には、
・専門科目
・数的処理・判断推理
・文章理解
・一般教養
に分類できるかと思います。
専門科目
基本的には、法律(民法・行政法など)、経済学(ミクロ・マクロ経済)
が出ます。
他に政治学、社会学、教育学、心理学、英語などから8科目を選択するというところが多いです。
このあたりの勉強は、「公務員試験 新スーパー過去問ゼミシリーズ」
をやれば十分だったりします。
不安な方は他の参考書や問題集をやってもいいですが、
勉強の鉄則は「少ない種類のものを何回も回す」ことなので、これだけやった方がいいと思います。
数的処理・判断推理
SPIみたいな問題がでます。
鶴亀算とか、中学受験みたいなものも。
数をこなせば点数はあがるかもしれませんが、
正直勉強しない方がコスパはいいかもしれません。
文章理解
センター試験(共通テスト)の現代文みたいなものです。
勉強する必要はないでしょう。
一般教養
高校レベルの社会科や理科などから色々でます。
色々ですぎてヤマをはれないですし、配点もさほど多くないので、
勉強しない方がいいです。
どうしてもというなら高校の教科書でも復習しておきましょう。
面接試験
これも受ける官公庁や自治体等によって異なりますが、
基本は2回面接があります。
また、中央省庁や自治体の場合、
全体での面接
↓
希望する省庁・自治体
といったパターンになることもあります。
中央省庁の場合は特殊で、官庁訪問というものになります。
面接の傾向
公務員になったら何をしたいですか?
民間は志望されましたか?
大学ではどういうことをやってきましたか?
といった、あたりさわりのない質問が多いです。
下手にイキらず、普通のことを返していれば受かります。
筆者はイキったのでおそらく面接の点数が非常に悪かったです……
なお、民間の面接と同じく逆質問はかならず2~3個は用意しましょう!
筆者は用意しなかったので面接の印象は最悪だったと思います……
配点
地方自治体は面接、中央省庁は筆記を重視する傾向にあります。
中央省庁は筆記9割、面接1割くらい。
地方自治体は筆記7割、面接3割くらいかなという印象。
筆記で7割も取れればほぼ確実に合格します。
8割なら中央省庁では上位です。
地方自治体だと面接の成績が悪いと8割筆記でとってもギリギリだったりします。
とりあえず7割を目指しましょう。
官庁訪問(中央省庁面接)
省庁にもよりますが、面接だけで終わるところもあれば、朝から晩まで拘束されてワークのようなものをやらされるところもあります。
ちなみに前者は財務省、後者は文科省でした。
官庁訪問は一斉にスタートしますし、
ひとつ受けると一日つぶれてしまうこともあるため、
どうしてもいきたい省庁があるなら必ず初日に受けましょう。
優先順位が大事です。
ちなみに、スカウトが来ることもあります。
筆者は防衛省などからきました。
コストに見合っているのか?
これは難しいところです。
勉強が得意なら入れますが……
科目数が多いのでそれなりに時間が必要です。
特に国家総合職(官僚)になってくると、
司法試験に近いレベルの法律問題が筆記試験で出たりします。
入庁しても給料は民間の平均と決まっているので、
割に合うかといったら微妙なところです。
暇とか税金泥棒とか言われることもありますが、
実情は非常に忙しいところが多く、予算の関係上残業代もほぼつきません。
私は正直民間の方がコスパいいのでは?と思っています。
終わりに
公務員試験はなんだかんだ難しいです。
その割には合格しても報われない人は多くいます。
職場に合わなかったり、昇進できなかったり、残業で潰れたり……
「面接が苦手だから試験で合否が決まりやすい公務員を目指そう!」
なんていう筆者と同じ軽い気持ちで受けると入ってから公開します。
公務員試験を目指すなら、やりたいことを明確にして、
キツい仕事や割に合わない給料も覚悟してから受けてください。
犠牲になった私からのささやかな忠告です。
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